Vol 4 プラスチック食品 マーガリンの話し                             トランス脂肪酸の恐怖

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おきなわソールフード? 〇✖○✖マーガリン!

沖縄では50数年前からどの家庭でも使われていたマーガリンがあります。ホ🔴デ🔴マーガリン!黄色いパッケージが印象的でした。今でもスーパー等で見かけます。未だに多くの家庭で常備されていると思います。

昔むかし私の家庭でも毎日大活躍していました。思い出します。親父は熱々ご飯に混ぜ、味噌汁やソーミン汁(そうめんのおつゆ)にドロドロになるくらい大量に入れ美味そうによく食べていました。そのせいか?若くして糖尿病と戦う羽目になり、残念ながら昨年亡くなりました。(T_T)

少し前までバターよりマーガリンだった!

植物油(サラダ油など)を原料に作られるマーガリン。スーパーの乳製品コーナーには色々なメーカーの商品が沢山並んでいます。半世紀前から健康志向を反映しバターよりマーガリン!と勢力を拡大してきました。学校給食でもパンにマーガリンが当たり前に添えられていましたね。(^_^;)

しかし、ここ数年状況が大きく変化しています。消費者がマーガリンを避けるようになり売り上げ減少が続いています。テイスティング会で使っているか聞くと、ほとんどの人が使わなくなったと言います。逆にバターは品薄になるほど人気上昇中!

 プラスチック食品の恐怖! (*´Д`)

マーガリンは欧米諸国で使用が規制されています。プラスチックと似た構造を持つ食品です。カビも生えないし虫さえ寄り付きません。それが私達人間の体内に入り込むとどうなるのでしょうか ( ゚Д゚)

 良く知られているのが心臓病を誘発することです。詳しいことは別の回で説明しますが、マーガリンを製造する際に発生する「トランス脂肪酸」が肝臓にダメージを与え、コレステロール調整機能を壊し、結果的に動脈硬化を誘発することで心筋梗塞のリスクを高めます。欧米諸国で行われた多くの実験で明らかになっています。

他には糖尿病、ガンなど重篤な病気や高齢者の認知症、アトピー性皮膚炎など慢性的な炎症、内臓脂肪蓄積による肥満など様々な症状を誘発すると言われています。

直ぐに使うことを止めた方が賢明です! 

製造メーカーは知っている!

減少傾向を食い止めようと各メーカーは対策を講じています。例えば商品パッケージに面白い説明が書かれるようになりました。

みなさんは気づいていますか? こんな文言が書かれる様になりました。

これはあるメーカーのマーガリンのパッケージに表示されている説明です。

「部分水素添加油脂不使用」・・・???

「トランス脂肪酸低減」・・・???

このメーカーだけではありません。ほとんどのメーカーがこのような表示をしています。

???どう言う意味・・・それは

「このマーガリンはトランス脂肪酸と言うカラダに害を与えるモノを減らして作りました」または「トランス脂肪酸は危険」です、と言う意味です。

各メーカーは「トランス脂肪酸は危険」だと言うことを知っているのです。

 

何が危険で問題か?! それは・・・

ポイント1 体内で消化出来ないトランス脂肪酸

まず、マーガリンの製造過程に大きな問題があります。

(少し分かりずらい説明になりますが)

Vol2で油とは何か説明しましたが、油はC炭素+「H水素」+「O酸素」がつながって出来ています。植物油は炭素と水素がつながっていない場所があり不安定な構造なので液体になります。逆に炭素水素がきっちりつながり安定した構造のバターやラードなどは固体になります。

それではマーガリンは?

マーガリンは植物油(サラダ油や大豆油など)が原料です。

そもそも液体です。

それに熱を加え水素を無理やり炭素とつなげます。

どうなるか・・・液体の油が固体に変わるのです。

無理やり油の性質を変えるのです。

水素を沢山つなげると硬いハードマーガリンが、少ないと滑らかなソフトマーガリンが出来上がります。

その様な製造方法で作られた多くのマーガリンにはプラスチックと似た構造を持つトランス脂肪酸」という物質が大量に発生します。プラスチックは自然界には存在せず、土の中でも分解しません。それと似たような構造の油が体内に入るとどうなるのでしょうか? 恐ろしい・・・( ゚Д゚)

マーガリンを食すと体内にトランス脂肪酸が摂り込まれます。それを消化分解しようとします。しかし、そもそもプラスチックの様な構造なので簡単には消化出来ません。何んとか消化されても他の脂肪酸の様に役立つ機能はありません

逆に老化やガンの原因になる活性酸素を大量に発生させ良いことはありません。

ポイント2 一日当たりの目安量オーバー状態


欧米諸国や世界的ファストフード店、コーヒーチェーン店などが使用を制限している「トランス脂肪酸」。危険性が明らかになっています。

ヨーロッパ各国ではトランス脂肪酸を「殺人脂肪」として扱い、一定基準よりも多く含まれている食品を違法としています。

アメリカニューヨーク市でも2008年7月までに全ての調整食品からトランス脂肪酸を排除することを法律化しました。いかにトランス脂肪酸が人間にとって有害な油か分かります。

WHO(世界保健機構)とFAO(国連食糧農業機構)では一日の最大摂取量を総エネルギーの1%未満にするよう勧告しています。それから計算すると日本人は一日当たり2.2gが許容範囲となります。現在日本人は平均1.5gの摂取量だと推計されています。何だ少ないじゃないか・・・と思うかもしれませんが次の表を見ると違うことが理解できると思います。これはファーストフードのトランス脂肪酸含有量を調査をしたものです。

商品名 トランス脂肪酸含有量
A社 フィッシュバーガー 1g
フライドポテト 小3.5g中5g大8g
B社 フライドチキン 1g(50gあたり)
C社 ドーナツ全種類 4~7g
D社 ピザ 1g(1スライス)
E社 チョコレートアイスクリーム 1g(1カップ)

例えばフィッシュバーガーとポテトをセットで食べればあっという間に許容量の2.2gを超えてしまいます。単品では範囲内であっても複数同時に食べると簡単に超えてしまうのです。

ポイント3 世界の流れに反して規制しない日本・・・自分で守るしかない


世界的に使用が制限されている状況ですが、日本はどう対応しているのか・・・

残念ながら未だに何の規制もされておらず、野放し状態で多くの食品に使われています。しかし、国もメーカーも有害な油だと知っています。事実、農水省はホームページ上で注意喚起しているし、メーカーに至っては商品パッケージに「水素添加削減に努めています」とか、あるパンには「トランス脂肪酸0㎎」と平気で表記しています。是非一度スーパーなどで確認してみてください。

前回のV0l 3で説明しましたが、サラダ油などオメガ6系の油を大量に摂り続けることで炎症が起きたり、血液がドロドロになるなど血流障害が起きます。ただ、人間の体にはオメガ6系の油は適量必要のです。摂取しないことで逆に健康問題が発生します。体に絶対必要な油なのです。

それではトランス脂肪酸は人間の体に必要か? 答えはNOです。

まったく必要ない脂肪酸(油)です。油と言えないモノです。

プラスチックと似た構造を持った油もどきの不自然食品です。

 

今回は「マーガリンのトランス脂肪酸」の話しでしたが、トランス脂肪酸は様々な食品に含まれているので注意が必要です。

ショートニング、ケーキ用小麦粉、カップラーメン、フライドポテト、ポテトチップス、クッキー類、コーヒーフレッシュ、ドレッシング・・・他にも沢山あります。普段から普通に使っている食品です。

それが人間の体を構成する60兆個もの細胞に入り込み、健康上の問題を引き起こす恐れがあるのです。

何故日本は規制しないのでしょうか?!

であれば自分で自分の身を守るしかありません。

あなたが家族を守らなければなりません。

旦那さん、子どもたち、孫、おじいちゃん、おばあちゃん。

みんながいつも健康で笑顔でいられるように。

今回のまとめ

1.バターよりマーガリンが健康に良い!は誤解。  マーガリンの代わりにバターを使おう!

2.熱を加え水素を無理やり炭素とつなげたマーガリンはトランス脂肪酸が含まれるプラスチック食品

3.トランス脂肪酸は何の役にも立たない油もどきの不自然食品

4.日本人も一日当たりの目安量オーバー状態に陥ってる

5.世界の流れに反して規制しない日本・・・家族を守るのはあなた!

トランス脂肪酸を長い間摂り続けると様々な病気を誘発します。

その関係は・・・

次回へつづく

参考文献:山田豊文 著:病気がイヤなら「油」を変えなさい!

林 裕之 著:その病気、その疲労、「隠れ油」が原因です!

内海 聡 著:その油をかえなさい!

山嶋哲盛 著:そのサラダ油が脳と体を壊している

  日経BP社 :日経Gooday 油・脂肪で健康寿命をのばす!

 

Vol 1 1960年代~が危ない !!  沖縄が長寿県から短命県に激変した理由(わ け)

Vol 2 崩れたバランス !! オメガ3・オメガ6・オメガ9のバランスが大事な理由(わけ)

Vol 3 あなたを生かす油ダメにする油  捨てられた油の理由(わけ)

Vol 4 プラスチック食品 マーガリンの話し トランス脂肪酸の恐怖

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