Vol 3 あなたを生かす油
ダメにする油
捨てられた油の理由(わけ)
シリーズ 20190514
杏林予防医学研究所所長の山田先生はこのように述べています
病気にならない方法は、薬を飲んだり病院に通ったりすることではありません。
私達の体は100%食べ物でできています。
良いものを食べれば良い体と心ができます。
悪いものを食べれば悪い体と心ができます。
こんなにもシンプルで当たり前のことなのです。
(山田豊文 著:病気がイヤなら油をかえなさい!より)
廃棄した油・脂!
あなたの家庭には何種類の油が常備されていますか?
テイスティング会参加者にアンケートをお願いしています。
その際、ご家庭で常備している油の種類を書いてもらいます。
油(液体)では
「サラダ油」「ゴマ油」「オリーブ油」まだ少数派ですが「アマニ油」「えごま油」
脂(固体)では
「バター」「マーガリン」昔沖縄でよく使われた「ラード」「牛脂」はほぼなし。
平均的に油は3種類程度、脂は2種類常備し料理に合わせて使い分けしています。
この中で私の家に無い油があります。
「サラダ油」「マーガリン」ついでに「ドレッシング」と「マヨネーズ」もありません。
廃棄しました ! 何故?!! 危険だから !!!
サラダ油・マーガリンの恐怖
まずはサラダ油。
前回のVol 2 崩れたバランス!! の中でも説明しましたが、サラダ油は液体でリノール酸が豊富に含まれるオメガ6系多価不飽和脂肪酸の仲間です (*_*;
体の細胞膜を新鮮にみずみずしく保つ働きを持つ必須脂肪酸です。必須なので人間の体内で作ることは出来ません。不足すると健康な状態を保てなくなります。なので適量摂取しなければなりません。(注意:適量摂取‼)
では、適量とは? 詳しくは年齢によって異なりますが、成人で1日に必要なエネルギーの20~30%を脂質からとるのがよいといわれています。これは1日2,000kcal必要な人でおよそ55gになります。大さじ一杯12gとして4.5杯になります。ちなみに、世界一有名なファストフード店のポテトフライLサイズが約30gなので、それだけで一日必要量の半分摂取したことになります。ポテト⊕ハンバーガー⊕ナゲット⊕コーラ=肥満🐷
昔からどの家庭でも使っていたサラダ油。これは日本独自の植物油です。一言でいえば「精製された無味無臭の植物油」です。一般的には大豆油や菜種油などを原料に薬品を加え高温加熱するなどして作られます。(注意:高温加熱‼)
半世紀もの長い間日本国民は、動物性の脂を摂ると心疾患や肥満の原因になると教えられ、植物性の油であるサラダ油の摂取を増やすことが健康づくりに役立つとされてきました。が、しかしその考え方は逆だったのです。その証拠にサラダ油など植物油の摂取量と比例して生活習慣病も増加しているのです。
今、医者や専門家が安全性に疑問を投げかけ警鐘を鳴らしているサラダ油。まだまだ多くの家庭や食品工場、レストランなどて使われています。
何が問題なのでしょうか? それは・・・まずは簡単に製造方法から・・・一般的なサラダ油の製造工程と問題点
工 程 | 問題点 |
①原料油に化学薬品を入れる | ●ヘキサンなど薬品を使用 |
②高温加熱して大量に絞り出す | ●神経毒ヒドロキシノネナール発生1回目
●高温加熱1回目 |
③化学薬品除去及び脱臭のため高温で加熱処理 | ●神経毒ヒドロキシノネナール発生2回目
●高温加熱2回目 |
④製品化されたサラダ油が家庭、食品工場、レストランなどで加熱調理 | ●神経毒ヒドロキシノネナール発生3回目
●高温加熱3回目 |
ポイント1 | サラダ油(リノール酸)の大量摂取が体内のいたる所で炎症を起こすと言われています |
サラダ油の主な脂肪酸はリノール酸です。現代社会ではそのリノール酸が含まれた油を様々な食品に使用しています。食品表示法では、販売する商品パッケージに原材料や使用添加物などを表記することが義務付けられています。
それを見ると多くの商品に「植物油脂」「植物加工油脂」「ショートニング」など、ありとあらゆる商品に使われています。使われていない商品を探すことが難しいほどです。それがサラダ油系の油です。
家庭では料理をする際に使用し、外食するとそこでも使用した食事を摂る。私たちは普段食事を摂ると必然的にサラダ油系の油を摂取していることになります。
前回のVol 2 崩れたバランス!! で説明した通り、摂取バランスが大きく崩れる程の多量のリノール酸(サラダ油)を摂取しているのです。
問題はリノール酸は体内で代謝されると炎症を起こす物質(プロスタグランジンやロイコトルエンなど)を発生させること。炎症?例えば乾燥肌、かゆみ、アトピー性皮膚炎、花粉症、肝炎、気管支炎、ガンもそうです。
また、血管に炎症が起きれば硬くなり動脈硬化を起こしやすく、赤血球や血小板などの細胞が固まると血液がドロドロになり血栓ができ血流障害、いわゆる心筋梗塞や脳梗塞、認知症などが起きやすくなります。症状は直ぐには出ません。ゆっくりと時間を掛けて徐々に体を蝕んでいきます。そしてある日突然 ( ゚Д゚)
ポイント2 | 加熱すると有害物質が発生し様々な病の原因になると言われている |
サラダ油の製造工程の中で説明しましたが、サラダ油(リノール酸)を高温加熱すると「ヒドロキシノネナール」という有害物質が発生します。これは神経細胞を破壊すると言われている神経毒です。心疾患、脳卒中、パーキンソン病、アルツハイマー病、ガンなどが引き起こされる可能性が指摘されています。
サラダ油はそもそも熱に弱い油です。料理をする際に熱が加えられるだけで劣化するし、その前に製造段階で有害物質が発生しているので二重三重に体に良くない油なのです。
サラダ油は加熱料理には向きません。植物油だからOK!だと教えられてきたのは何だったのか?!・・・半世紀あまり色々な場面で使われてきたサラダ油ですが、高温加熱されたモノには危険が一杯です。
じゃあ、どうしたら良いの?オリーブオイルやゴマ油、米油などは熱に強い油なのでおススメです!炒め物にも揚げ物にもおススメです。ただし、それらの油も良質なモノでなければなりません。ポイントはコールドプレス製法だったり鮮度だったり・・・ (詳しくはは別の回で説明します)
あなたがお使いのその油は大丈夫ですか?
今回のまとめ
1.体の細胞膜を新鮮にみずみずしく保つ働きを持つ必須脂肪酸(油)は適量摂取しなければならない。
2.適量は1日2,000kcal必要な人では約55g、大さじ一杯(12g)として4.5杯になる。
3.サラダ油(リノール酸)の大量摂取が炎症を起こすと言われている。
4.高温加熱されたサラダ油は危険。
5.サラダ油は加熱料理には向かない。それに替えて質の高いオリーブオイルやゴマ油、米油などを使うことが望ましい。
次はマーガリンです。が、次回のテーマとします。
マーガリンはプラスチックと似た構造を持つ食品で、欧米諸国では使用が規制されています。
直ぐに使うことを止めた方が賢明です! 詳しくは次回・・・
参考文献
林 裕之 著:その病気、その疲労、「隠れ油」が原因です!
内海 聡 著:その油をかえなさい!
山嶋哲盛 著:そのサラダ油が脳と体を壊している
山田豊文 著:病気がイヤなら「油」を変えなさい!
Vol 1 1960年代~が危ない !! 沖縄が長寿県から短命県に激変した理由(わけ)
Vol 2 崩れたバランス !! オメガ3・オメガ6・オメガ9のバランスが大事な理由(わけ)
Vol 3 あなたを生かす油ダメにする油 捨てられた油の理由(わけ)